2023年夏の甲子園で、佐賀県立の鳥栖工業高校が初出場と初勝利を挙げました。
佐賀県勢が初戦を突破したのは、2013年の有田工業以来10年ぶりとなります!
鳥栖工ベンチから、大きな声でチームへ声援を送っていたのが女子マネージャーの緒方美月(おがた みづき)さんです。
今回は、マネージャーとして奮闘する緒方さんについて紹介していきます!
鳥栖工業 女子マネージャー緒方さんのプロフィール
佐賀県立鳥栖工業高校3年
出身中学:鳥栖市立田代中学校
意志の強そうな眼差しがかっこいいですね!
緒方さんは幼い頃から野球観戦が好きで、進学先を悩んでいた中学生の頃、学校の先生から鳥栖工の大坪監督が甲子園出場経験のある監督だと教えられます。
「野球に携わりたい」との思いを強くした緒方さんは、鳥栖工業野球部のマネージャーになろうと考えます。
ところがOBに話を聞きに行くと、「マネージャーは募集していない」と返答されました。
しかし緒方さんは諦めることなく、なんと入学前の春休みの練習からグラウンドに通い、大坪慎一監督に熱意を伝えて入部を認められたのです!
ただ一人の鳥栖工業マネージャーとして奮闘!
当然マネージャーは緒方さん一人しかおらず、監督からも「自分で仕事を見つけろ」と言われます。
何をすればいいのか、ネット検索したり、他の部や他校の野球部のマネジャーに聞いたりして学び、掃除や選手のサポートなどに励みました。
大坪監督のノックの補助を買って出るようになったのは、「選手は補助するよりも練習した方がいい」との思いからだそうです。
選手思いの一面が伝わりますね。
とても真剣さが伝わってくる表情ですね!
男子部員の中、みずから道を切り開き、ずっと女子1人でチームを支えてきた緒方さん。
チームのため、鬼になりきる!と決意しているそうです。
なんと緒方さんの帽子の裏には「鬼」の文字が!(※チームメイトが書いてくれたそうです)
1年生部員は冗談交じりに「留年して(マネジャーを続けて)ほしい」というほど、頼りにしているようですよ!
鳥栖工業マネージャー緒方美月さんの声出しがすごい!
緒方さんが全力で選手を応援する姿に心を打たれた方も多いのではないでしょうか。
試合中、スコアをつけながらも声を出し続け、道具の片づけにも動き回り、こうした緒方さんの働きぶりが鳥栖工業野球部を鼓舞してきたのは間違いないと思います。
緒方さんは、ただの手伝いではなく、ともに戦うメンバーの一人として、ヘッドコーチのような存在になりたいとの思いを強く持つようになったそうです。
心を鬼にして選手を怒ったり、チームの誰よりも響く声で声援を送ることで、ついに鳥栖工業は甲子園初出場までたどり着きました!
鳥栖工業マネージャー緒方さんが甲子園の土を集める姿が話題に
残念ながら2回戦で敗退となった鳥栖工業高校。
甲子園の土を集める緒方さんの姿が話題になりました。
集め終えた後、土を丁寧にならしていたんですよね。緒方さんの気遣い・野球への愛を感じずにはいられませんでした。
なんと、チームから緒方さんに背番号21番が送られていたんだそうです!
試合前に、そっと背番号を見つめる緒方さん
胸が熱くなりますね...
まとめ
2023年の夏に、緒方さんが甲子園で見せてくれた姿は、きっと多くの人の救いになると思います。
緒方さんと鳥栖工業野球部のますますの活躍を願っています。