【知ってるシノハラ】全話ネタバレ・動画を無料視聴する方法【末澤誠也】

あおい銀行の窓口に座っておしゃべり中の恵海(佐野ひなこ)と静香(安藤ニコ)。合コンの日程について話し合う二人。
そこにシノハラ(末澤誠也)がやってきて「この書類、捨てていいですか」と二人に尋ねる。「いいよ」と答える恵海。
書類をシュレッダーにかけに行くシノハラ。
「シノハラくんて変わってるよね」「顔はいいけど男らしさがね...」「感情をあまり出さないよね」「人としてパサついてるよね」「パサパサしてる」と、シノハラについてこそこそ話す恵海と静香。
「用事あるのでお先に失礼します。僕、そんなにパサついてます？」と、あっけらかんと話すシノハラ。同棲していた彼女が出て行ってしまい、この後久しぶりに会うのだと言う。
シノハラは、彼女から別れ話をされた時の対策として、彼女への手紙をパソコンで作成してきたのだと話す。彼女のためにアヒージョも作ったと言い、タッパーに詰めたアヒージョをカバンから取り出し、二人に見せる。
カバンを探るシノハラは、入れたはずの手紙が無いことに気づき、騒ぎ出す。どうやら先ほどシュレッダーにかけてしまったらしい...
あわててシュレッダーを開けて、落ち込むシノハラ。
恵海と静香は「シュレッダーの中身を枕に詰めて彼女にプレゼントしたら？」等、口々にしゃべり出す。話が脱線していくことにイライラし始めたシノハラは、「そんなこと今どうでもいいでしょ！」と怒って立ち上がろうとする。が、足を滑らせ静香に床ドンしてしまうシノハラ...
静香からグーで殴られ床に転がったシノハラの脳内に、彼女との思い出が駆け巡る。
半泣きで退勤しようとしたシノハラに追い打ちをかけるように、アヒージョがタッパーからこぼれていた。シノハラの手が油まみれになり、ついに泣き出してしまうシノハラ。
『このあと、僕は彼女に振られた。人としてパサついてると言われた僕の手は、涙とオリーブオイルでかつてないほどにウェットだった』というシノハラのナレーションで完。

就業直前に押し付けられた仕事をこなすシノハラ(末澤誠也)。今日は澪(広瀬アリス)の歓迎会だが、あまり気が進まない。落ち込んだ様子で座るクマの絵を落書きして、ため息をついていた。

すると静香(安藤ニコ)がやってきて、静香から仕事をさらに振られてしまう。シノハラは断ろうとするも、言い出せない。シノハラと静香、恵海(佐野ひなこ)の3人で仕事をこなすことに。

3人の話題は今日の澪の見事なクレーム対応。シノハラは「2人（静香と恵海）がクレーマーに何もできなかったから澪の対応が一層際立っていた」と言ってしまう。「シノハラくんが窓口でも絶対対応できなかったよ」と返す静香。「シノハラくんみたいな一人っ子タイプがクレーマーの格好の餌食なんだからね」と言う恵海。

そこからシノハラの兄弟の話になり、優秀な兄がいること、その兄の結婚が決まったことを話すシノハラ。兄に劣等感を抱いている様子だ。恵海が「元気出しなよ、とりあえず背筋伸ばして、普段の返事もはっきりしたほうがいいよ」とアドバイス。不満げなシノハラ。

そこに津山(松下洸平)がやってきて「歓迎会始まっちゃうから、仕事は明日でいいよ」と3人に声をかける。そして、クレーマーの兄から謝罪の電話があったことを話した。「あんな弟持ったらお兄さんも大変だな」という津山に、「わかりませんよ。弟さんも、いいお兄さんを持ったからスレちゃったのかもしれないし」とシノハラが反論する。
そんなシノハラを、何か言いたそうに見つめる静香。

歓迎会に向かうため、会社を出ようとするシノハラを静香が呼び止める。
「私も、お姉ちゃんとずっと比べられてきたから分からなくもないよ」と言い、一枚の紙をシノハラに差し出す。
それはシノハラの描いた落書きのクマだったが、クマが表彰台の上にいる絵に変わっていた。静香が書き足したのだ。さらにクマの上には「WIN」の文字も。シノハラはそれをじっと見つめ、思わず笑顔になっていた。

元春と澪が、二人で合図を決めて振り込め詐欺を防いだことから、自分たちも秘密の合図を決めようと話し合う恵海と静香、シノハラの三人。

恵海が提案する合図を、次々に「臭そう」「わかりにくい」「態度が悪く見える」「お客さんにバレる」と全否定していくシノハラ。「じゃあもう呼ぶよ！」という恵海に、「それって合図とは言わなくないですか？」と言ってのけるシノハラ。
すると静香が、「顔のパーツを中央に寄せるっていうのはどうですか？」と言い、おもむろに実践し始める。恵海も一緒に「うぅーっっ」と声を出しながら自身の顔のパーツを中央に寄せようとし、不思議な空気が流れる。

そのとき物音が聞こえたシノハラは、ロッカー室の方へ向かう。少し開いているロッカー室の扉。それを恵海と静香に伝えようと、合図を使って知らせようとするシノハラ。全身を使い、かなり滑稽なポーズになりながら必死に伝えようとするが、二人は話に夢中で気づかない。
しびれを切らしたシノハラは、無理やり二人の間に割り込み、「どんな合図も目が合わないとまじで意味ないっす」と嘆いた。

再び物音が聞こえ、意を決してロッカー室の方へ向かうシノハラ。すると照明が消えてしまい、真っ暗に。シノハラは転んで床に倒れてしまう。そこに静香がやってきて、転んだシノハラにぶつかる。シノハラは不審者だと思い、静香の足を抱きしめて捕まえる。慌てた静香はシノハラを蹴り飛ばしてしまう。痛がるシノハラ。

そのとき照明が復活し、静香は咄嗟に自分も襲われたふりをしてしゃがみ込む。それを見たシノハラは「女性に危害を加えるなんて...」と怒りを表し、「探してきます！」とその場から駆け出した。

翌日。昨日の出来事を小谷つかさ（猫背椿）に報告しようするシノハラ。すると「やっぱりシノハラくん、何か不安なことがあるみたいね」と言うつかさ。実は昨日の物音は忘れ物を取りに来たつかさのものだった。物音を聴いたシノハラが恵海と静香に合図を使って知らせようとする様子を、つかさは見ていたのだ。その姿があまりにも珍妙だったため、つかさはシノハラが悩みを抱えているのではないかと心配していた。

シノハラは、「どうして僕たちのこと殴ったんですか？僕と樋口さんのこと殴ったじゃないですか！」とつかさに言ってしまう。つかさは殴っていないため反論し、小競り合いになってしまう。

その様子を申し訳なく思いながらも黙って見守る静香であった。

とある夏の日曜日、買い物袋を下げて歩く樋口静香（安藤ニコ）の携帯電話が鳴る。尾形恵海（佐野ひなこ）からの合コンの誘いだった。恵海はバッティングセンターで打球をしながら静香に電話をかけていた。恵海のアグレッシブさに驚きながら、合コンの誘いをOKする静香。電話を切り、「わたしもアグレッシブに生きてみたいなぁ」と思いながら歩いていると、公園のベンチに座るシノハラ(末澤誠也)を発見する。

コーヒーを片手に、何やらため息をついている様子のシノハラ。静香は思わずシノハラに声をかける。

シノハラは元カノと会っていたのだと言う。元カノには新しい彼氏もできたし、早く忘れなきゃと思ってはいるが、なかなか難しいと嘆くシノハラ。

シノハラ「はぁー...僕、何やってるんでしょうね」
静香「...」
なんと答えていいか分からない静香だったが、ふと買い物袋に目をやると、せっかく買った氷が解けているのが気になって仕方なくなってしまう。
静香「（あぁぁーめちゃくちゃ氷解けてるーっ。これ今から冷凍庫入れたら一個のでっかい氷の塊になって後々ちょー面倒くさくなるやつだ...。でもこの話題めっちゃ抜けづらい...いつまで引きずってんだよ）」
シノハラ「はぁー...僕、何やってるんでしょうね」
静香「（ほんと何やってんだよ。あとなんで2回言ったんだよ）」シノハラを睨み付け、小さく舌打ちをする静香。
その間にも氷はどんどん解けていく。それを見た静香は勢いよく立ち上がった。

シノハラの近くに座り直した静香は、「まあ、そんなに落ち込んじゃダメだよ。シノハラ君らしくないと思う」と言いながら、心の中で「話を終わらせてくれ」と願う。

シノハラ「僕らしいって、どういうことでしょうか」
静香「（知らねえよ！）私はシノハラくんの、いい意味でデリカシーのない感じ、嫌いじゃないよ。だから前向くしかないと思う！」
シノハラ「でもぉ～～」
静香「（でもじゃねーえーだろー！）ごめんシノハラくん、タイムアップ」
歩き出した静香は、その場にあったサッカーボールを拾う。
静香「その場に留まってちゃいけないっていう意味を込めて、今から投げるから嫌ならよけて」
シノハラ「どういう意味ですか？」
本当にサッカーボールを投げる静香。とにかくよけるシノハラ。

静香は買い物袋を持ち上げて、「氷は一回解けたら、もう元には戻らないの」と言って公園を後にする。
呆然とした様子のシノハラ。カラスの声が響く。

翌日、あおい銀行にて。
シノハラ「樋口さん、昨日はありがとうございました。目が覚めました」
静香「えっ？」
シノハラ「氷は一回解けたら、もう元には戻らない！！失礼します」
静香「どこで響いてんの...」

清々しい表情で仕事に取り掛かるシノハラだった。

あおい銀行の休憩室で本を読むシノハラだが、本に集中できない。
その理由は、尾形恵海と小谷つかさがそれぞれに大げさなため息をつき、お互いが「何かあったんですか？」と言われたい空気を出し合っていたからだ。
シノハラはそれに気づかないふりをしていた。

「小谷課長、何かあったんですか？」とついに切り出したのは恵海。待ってましたとばかりに「わかるー？」と返すつかさ。
つかさ「恵海ちゃんは、5kgの脂肪便が出るCMってほんとだと思う？よく動画の広告とかであるやつ」
予想外の発言にびっくりしたシノハラは、飲んでいたドリンクでむせてしまう。
つかさ「サプリとか、そういうのに頼りたくはないんだけど...」
恵海「私もこの間の健康診断で、『君ぐらいの年齢なら食生活と運動の改善でなんとかしなさい』って言われました。でも小谷課長は...」
つかさ「えっ？何？なんて言ったの？言ってみ？」
マウンティング大会が開幕したことを感じ取るシノハラ。

「わたしの悩みも聞いてもらえますぅ？」と話を逸らす恵海。
恵海は、合コンで会った男性と同級生の男性のどちらもが、恵海と付き合っていると思い込んでいたのだと話す。そういうことってあるわよね、と返すつかさ。
恵海「その二人には共通の男友達がいて、それがわたしの元カレだったんです！フェードアウト的な別れ方しちゃったから、わたしとまだ付き合ってると思ってて、三人で大ゲンカしちゃって」
つかさ「あるある。でもこっちは何も悪くないのよ。だって私たちは男たちに優しくしてあげただけじゃない」

シノハラ「小谷課長もそういうことあったんですか？＂私たち＂っておっしゃってましたけど」
つかさ「あった。あった。あー、戻らなきゃいけない時間だ！」
休憩室を出ていくつかさ。

シノハラ「今の話、尾形さんも悪いと思いますよ」
恵海「えー、わたしはただ皆に優しくしてただけだし」
シノハラ「要するに、尾形さんは嫌われたくないだけなんですよ。嫌われることも覚悟のうえで、ちゃんと本音をぶつけてくれる人のほうが、僕は好きです」
恵海「そんなカッコいい人いなくない？いるそんな人？」

そのときシノハラの頭の中に浮かんだのは――静香だった。これまでの静香とのやり取りを思い返すも、なぜそれが浮かんできたのか分からず首を捻るシノハラ。

そのとき休憩室のドアが開き、静香が「お疲れ」と言って入ってくる。
その静香が、シノハラの目にはエフェクトが掛かってきらきらと輝いて映っていた。
なぜそんなふうに見えてしまうのか、戸惑い、後ずさりしてしまうシノハラ。そんなシノハラを追いかけ、「どうしたの？」とほほ笑んでみせる静香だった。

あおい銀行世田谷支店の休憩室。そこでは、この後の飲み会に備えてシノハラ、恵海、静香、つかさが待機していた。シノハラは携帯を手に店を探し中。他の3人はのんびりとそれぞれの時間を過ごしている。
そこに西徹也（マギー）が入ってくる。

「今日の飲み会では、支店長をヨイショしまくるから」と宣言する西。
西「どうだシノハラ。社会の大変さが少しは分かったか？大人ってのは、気を使って生きているんだ。みんなが笑顔でいるためには、少々の我慢は必要なんだ」
シノハラ「我慢が必要ってことは、支店長の飲みの誘いが多いけど我慢してるってことですか？」
西「そういうことを言ってるわけじゃないんだ。ほら、支店長の良いところを探そう。例えば、包容力だ。あと、他にもほら、なんだ包容力ってことかな。とにかく、多少飲み会が多いくらいはさ」
シノハラ「あっ、今多いって」
しどろもどろで立ち上がり、扇子を取り出して仰ぎ始める西。

「私は、ちょっと多いと思うよ、飲み会」とつかさが話に加わる。つかさが恵海と静香に「多いよね？」と問いかけると、しっかりと頷く二人。
「今度このメンバーで旅行とか行きません？」と恵海が提案すると、「行きたい！」と盛り上がる。
西「それは支店長は入ってない？」
つかさ「それはちょっと...」
西「熱海で、面白いことをやっている支店があるから皆で見に行くってのはどう？」
つかさ「もうなんでもいいわよ」
西「よし、じゃあ皆で支店調査行こう！」
盛り上がる面々。
そこへ支店長が入ってくる...

どうやら休憩室での会話がところどころ聞こえていたようだ。
気まずい雰囲気が流れ、西は天を仰いだ。すると支店長は西をハグし、「いい部下たちを持てて良かった！」と感激した様子。
奇跡的に、支店長に都合の良い聞こえ方をしていたのだ。

「今日は私の行きつけの店に行こう」と上機嫌な支店長。
シノハラはそれを見て、笑顔になると面倒なことが減るのかもしれないなと思うのだった。

あおい銀行の裏掲示板・behind。澪を悪く言う書き込みに、反論を書き込もうとする静香。
それを見たシノハラは、静香を褒める書き込みをしようと思い立つ。周りを気にしながら、behindを開くシノハラ。

behindは匿名の掲示板のため、シノハラの書き込みを見た静香は、恵海が書いてくれたのだと思ってしまう。
お返しに、恵海を褒める書き込みをする静香。

その書き込みを見た恵海は、静香を褒めたシノハラの書き込みも同時に目にすることに。自分たちのことを、小谷課長が褒めてくれたのだと思う恵海。恵海もお返しに小谷課長について書こうとするも、”課長”と書くと部下が書いたことがバレてしまうと考える。そこで、一人称を”俺”として小谷を”俺の推し”と書き込むことに。

書き込みに気づいた小谷は、嬉しそうに西に話す。男の人が書いたと思い込む小谷は、西が書き込んだのだと信じて疑わない。小谷は上機嫌で、縦読みで自分の名前を入れた書き込みで西を褒める。

縦読みに気づいた西は、小谷が書いたことに気づく。同時に、「支店長が自分を褒める書き込みがないことに気づくのではないか？」と心配する。自分が支店長を褒める書き込みをするしかない、と思う西。ついでに剣崎と津山も褒めておけば、全員が褒められて平和的におさまるだろうと考える。

あおい銀行の休憩室。
静香とシノハラが座っている。
静香「behindに私への書き込みがあったの。恵海が書いたと思って聞いたら違うんだって」
シノハラ「あの、樋口さん...それ書いたの僕なんです」
静香「えっ、そうなの？」
シノハラ「えっと、というのもですね...樋口さん、僕、あのー...」
シノハラを見つめる静香。

そのとき休憩室に支店長が入ってきた。
支店長は「behindを見たよ、皆を褒める気持ちが嬉しかったよ」とシノハラに伝える。シノハラに対する投稿だけが無かったため、皆を褒める投稿をしたのはシノハラだろうと支店長は解釈していた。
静香「恵海に対する投稿は私です。他の人の分、全部シノハラくんが書いてたんだ？」
シノハラ「いやいやいや...」
否定しようとするも、静香のためだけに投稿したことを説明できず、言葉が出てこない。

そこへ西が入ってきて、「澪への誹謗中傷の投稿が削除された」と報告する。
「よかったーー」と盛り上がる一同。
シノハラも「よかった」と思いつつ、なにかが違うと悔やむのだった。

（知ってるワイフ第8話でシノハラは静香に告白し、「3秒後にキスするから嫌ならよけて」と迫った結果突き飛ばされています）

静香にフラれたシノハラは、休憩室のソファで落ち込んでいた。休憩室で勢い余って告白したため、今日から休憩室ではなくトラウマルームになってしまったと後悔するシノハラは、いっそのことソファになってしまいたいと思い詰める。

そこへ西課長が入ってくる。
最近の若い奴はガッツが無いという話から、シノハラの受け身な姿勢や態度の悪さを指摘してくる西。シノハラは西の話など頭に入ってこない。
西は急に「よしシノハラ、告白の練習するぞ」と提案する。静香にフラれたばかりで、しかもフラれた休憩室で同じ立ち位置で告白の練習をする羽目になるシノハラ。悪夢だ...

西「告白の言葉はシンプルに、”好きだ、君が”。その後すぐにキスだ」
自分の告白が全部見られていたのか？とパニックになったシノハラは、しゃがみこんでしまう。

シノハラ「僕はいま西さんが言ったとおりに告白してフラれたんです。ガッツがあっても無理なものは無理なんです」
西「そう落ち込むな。お前にそんなガッツがあったなんて嬉しいよ」
西は、昔同じ女性に6回告白したことがあるのだと話し始めた。2回目の告白の後にその女性には彼氏が出来、4回目でストーカーだと通報され、5回目で警察に捕まりかけたのだという。6回目には警官の数が倍に増え、その直後に女性は彼氏と結婚したらしい。

西「でもその後すぐに俺にも彼女ができて結婚した。かわいい娘もできた。人生は面白い。今はつらいことも、いつか笑えるときがくる」
シノハラ「でも西さん、たしか奥さんと別れちゃったんですよね」
西「うんそうだよ」
シノハラ「あっ...はい」
西「なんだ？今は離婚したから幸せじゃないって言いたいのか？俺、幸せだぞシノハラ。元妻からは着信拒否されてるし、娘とも会えてないけど幸せだよ」
気まずいシノハラ。

西はテーブルに突っ伏して「生まれ変わったらテーブルになりたい...」とつぶやくのだった。

（静香は知ってるワイフ第8話でキスしようとしてきたシノハラを突き飛ばしたものの、振ったつもりではなかったと弁明。知ってるワイフ第9話で恵海がシノハラにアプローチするのを見て、静香は嫉妬します。シノハラは再び静香に告白し、キスしました）

あおい銀行の休憩室。無言で向き合うシノハラと静香。緊張感が漂っている。
シノハラ「あのー、今夜空いてたら一緒に食事しない？」
静香「シノハラくん、やっぱり別れよっか」
二人はめでたく付き合うことになってまだ三時間。
シノハラ「えっと、それはどういった理由で...？」
静香「恵海とのことはどう説明するの？」
恵海はシノハラと距離が近く、周りから見てもスキンシップが多いのだ。静香はそれを不満に思っていた。
シノハラ「誤解です！僕が尾形さんに気があるって周りに言っちゃったから、しばらくの間は優しくしてって言われて」
静香「じゃあ、わざとやってたってこと？」
シノハラ「そうですよ。僕の好きな人は、一人ですから」
静香「わかった、信じる」
嬉しそうにはにかみ、見つめあう二人。

静香は恵海のいるカウンターに向かい、シノハラとのことを打ち明けようとする。
しかし逆に恵海から「シノハラくんから他に好きな人がいるって断られて気づいたんだけど、わたし本気でシノハラくんのこと好きかもしれない」と告げられ、驚く静香。
「他に好きな人がいてもゴリ押しで何とかするつもり。絶対ゲットしてみせる！」と息巻く恵海に、静香は言葉が出てこなかった...

二人で食事に来たシノハラと静香。
シノハラ「そうだ、尾形さんに話してくれました？」
静香は言葉に詰まったが、「うん、わかってくれたと思う」と答え、明日ちゃんと話そうと決意する。

翌日。出勤したシノハラと恵海。
シノハラは「昨日樋口さんと話したと思うんですけど、尾形さんには周りのことを気にせず本心で僕に接してほしいです」と恵海に伝える。シノハラを好きだという話のことだと思っている恵海は、喜んでシノハラに抱きつく。
するとそこに静香が出勤してきた。
静香「何してんの！？」
シノハラ「違うんです、これはー！！」

なかなかシノハラから離れようとしない恵海。しばらくもみ合う三人。
「それから僕たちは、二人がかりで尾形さんに説明した。どんな顧客よりも丁寧に」というナレーションで完。