原因の特定|職場の教養
原因の特定
人間は予測や先読みをする生き物です。
しかし、その予測や予想がいつも正しいとは限りません。
単なる思い込みに過ぎないこともあります。
Aさんは、硬いものを食べると口の奥の歯茎がとても痛くなる症状に悩まされていました。
一番奥にある歯が親知らずで、おそらく、それが原因だから〈親知らずがなくなればいいのに〉と常に思っていたといいます。
後日、歯科医院で、親知らずの抜歯をしました。
抜歯後、歯茎の痛みがなくなるかと期待したのですが、症状は改善されませんでした。
実は、痛みの原因の歯は親知らずの隣の第二大臼歯(だいにだいきゅうし)という奥歯だったのです。
思い込みは、トラブルの原因を特定する際にもよく起こります。
例えば、同僚がそっけない態度をとったことに対して、〈自分が何か嫌われることをしたせいだ〉と思っていたら、実は単に相手が忙しいだけだったということもあります。
正しいと思い込んでいるときには、視野が狭くなりがちです。
間違いを指摘されたときは、謙虚になって冷静に受け止める姿勢が必要です。今日の心がけ◆冷静に受け止めましょう
職場の教養 2025年1月号
感想例①
私たちってホントに思い込みが激しい生き物だなぁって、しみじみ感じました。
歯が痛いときの話なんて、まさに私にも覚えがあって、思わず「あるある~!」って声が出そうになりました。
自分でも体調が悪いとき、「きっとアレが原因に違いない」って決めつけちゃうんですよね。
でも、こうやって考えてみると、もっと違う可能性にも目を向けた方がいいのかも、って気づかされました。
仕事に置き換えると、問題が起きたときにいろんな可能性を考えてみると、案外スムーズに解決できそうです。
これからは、ちょっと立ち止まって、「他の可能性はないかな?」って考える習慣をつけてみようと思います。
感想例②
正直、「そんな簡単な話じゃないでしょ!」って思っちゃいました。
歯医者さんの話にしても、患者の訴えに対して、先生がもう少しちゃんと調べてあげれば良かったんじゃないかなと思います。
歯医者さんがしっかり見てくれていれば、難なく解決した話だと思います。
それに、思い込みを完全になくそうったって、現実的には無理ですよね。
だって、毎回すべての可能性を考えてたら、日常生活が全然進まないじゃないですか。
結局、どこまでが思い込みで、どこからが妥当な判断なのか、その境目がすっごく曖昧なんですよね。
感想例③
この話を読んでて、新しいことを始めるときの「思い込み」のことを考えました。
「自分ならきっとできる!」って思い込むからこそ、思い切った一歩が踏み出せるんですよね。
例えば、子供の習い事とかも、絶対にうまくいくって保証はないですが、なんとなく「意外と得意かも!」「好きかも!」って思い込むからこそ挑戦できる。
逆に「自分なんかには無理だ」って思い込んでたら、きっと素敵なチャンスも見過ごしちゃうかもしれませんよね。
考えてみれば、人生の大きな決断って、ちょっとした「思い込み」から始まることも多いんじゃないかな。
だから思い込みって、ブレーキにもアクセルにもなる、面白い存在なのかもしれません。