握り飯|職場の教養
握り飯
ご飯を握った握り飯のことを「おにぎり」「おむすび」などと呼びますが、それぞれの呼び名の由来は、諸説あります。
「おにぎり」は、鬼退治に握り飯を投げつけた民話がもとになっているようです。
鬼を切る「鬼切り」の道具として、魔除や厄払いの効果があるとされていました。一方、「おむすび」は、『古事記』に登場する万物の生みの神である高御産巣日神や神産巣日神の名前が由来とする説、人と人との良縁を結ぶ縁起が良い食べ物として「お結び」という漢字をあてた説などがあります。
最近は、米や具材にこだわったおにぎりやおむすびが販売され、手軽にさまざまな種類を楽しめるようになりました。
もちろん家庭で手作りする握り飯も私たちの食生活には欠かせません。握り飯は日々の食卓はもちろん、運動会や遠足などの行事の思い出の一つにもなっているのではないでしょうか。
熱々のご飯を握って頬張り、口に広がるお米の味を、改めて感じてみてはいかがでしょうか。今日の心がけ◆お米をじっくり味わってみましょう
職場の教養 2025年1月号
感想例①
「おにぎり」と「おむすび」という呼び名の由来を知って、日本人の食への想像力の豊かさに感心しました。
食べ物に魔除けの力を見出したり、神様との繋がりを感じたり、先人の感性は本当に素晴らしいですね。
シンプルな白いご飯を、手のひらで形を整えて作る作業は、無心になれて不思議と心が落ち着きます。
最近は忙しくて、ゆっくりおにぎりを作る時間も取れませんでしたが、この記事を読んで久しぶりに作ってみたくなりました。
具材を考えるわくわく感も、おにぎり作りの楽しみの一つですよね。
手作りおにぎりの魅力を再発見できた気がします。
感想例②
最近、近所のコンビニで売られているおにぎりを見ていて、なんだか切ない気持ちになることがあります。
すごく種類が豊富で、好きな具材も選べて便利なんですが、祖母が作ってくれたおにぎりがどうしても恋しくなるんです。
祖母は今年の春に他界してしまいましたが、少し不格好だけど、愛情たっぷりのおにぎりの味は、もう二度と味わえないんですよね。
文章にある「熱々のご飯を握って」という部分を読んだ時、思わず目頭が熱くなってしまいました。
便利になることと、大切なものを失うことは、どこかでつながっているのかもしれません。
感想例③
今まで何気なく食べていたおにぎりですが、この話を読んで、自分の人生とおにぎりの関わりを振り返ってみました。
母が作ってくれた梅干し入りのおにぎりは、小学生の頃の遠足の定番でしたね。
当時は梅干しが苦手で、お弁当を開けた時の「あ、また梅か…」という気持ちを今でも覚えています。
でも、大人になった今では梅干しの酸っぱさが恋しくて、実家に帰ると必ず母にお願いして作ってもらうんです。
不思議なもので、同じおにぎりなのに、年齢とともに味わい方が変わってきている気がします。
これって、おにぎりを通じて自分の成長を実感できる瞬間かもしれませんね。