新たな発見|職場の教養
世界史では、世界最古の文明は、約八千年前にメソポタミア南部で築かれた民族系統が不明のシュメール人による古代メソポタミア文明とされています。
旧石器時代の人類は二十人から三十人の集団を作り、自然の石などをそのまま石器として使っていましたが、その石を削り加工して使うことによって、より多くの集団生活を営めるようになったのが新石器時代であるといわれます。
この時代が約八千年前で世界最古の文明の始まりとされていますが、日本では約三万年前の加工された石器(磨製石器)が岩宿遺跡(いわじゅくいせき)で発見されていることや、一万六五〇〇年前の土器が青森県の大平山元遺跡(おおだいやまもといせき)で見つかっています。
こうした事実から、日本は縄文時代にすでに世界有数の優れた技術や文化を持っており、獣の皮を着て原始人のような生活を送っていたわけではなかったことが、土器や土偶、美しい装飾品の発見によって明らかになってきました。
長く常識とされてきた事柄や定説から学ぶことも大切ですが、時には先入観を捨て、物事を眺めてみることで新たな発見があるかもしれません。
今日の心がけ◆日本の歴史を再確認しましょう
職場の教養 2025年1月号
感想例①
この話って、私たち一人一人の可能性を教えてくれる気がします。
「自分にはムリ」って思い込んでた挑戦も、実は意外とできるかもしれない。
先日、絶対弾けないと思ってたピアノ曲が、アプローチを変えたら弾けるようになりました。
考古学の発見みたいに、自分の中の「思い込み」を掘り起こしてみると、新しい才能が眠ってるのかもしれません。
私たちの潜在能力って、きっと自分が思ってる以上にすごいんですよね。
これからは「できない」じゃなくて「どうやったらできるかな?」って考えてみようと思います。
感想例②
でも、こういう発見って現代社会にどんな意味があるんでしょう?
縄文時代の技術力が高かったことが分かっても、今の日本の競争力は下がる一方ですよね。
むしろ「昔はよかった」って過去の栄光にすがりつくだけになりそうで。
過去の発見に興奮する前に、これからの日本をどうするかって議論の方が大切じゃないですか?
特に若い世代からすると、「遺跡がすごかった」より「今の生活をどうにかして」って切実な気持ちの方が強いと思います。
情報の切り取り方って、結論を大きく変えてしまうんですよね。
だから、こういう発見も、もう少し冷静に検証する必要があるんじゃないでしょうか。
感想例③
この話って、人との出会い直しにも通じるかもしれません。
「あの人はこういう人」って決めつけてた先入観を外してみると、意外な才能や優しさに気づいたりしますよね。
長年の知り合いでも「へぇ、こんな一面があったんだ」って発見があったり。
いつもお昼に外食や出来合いのものを食べている友人が、カレーだけはスパイスからこだわって作っているのを知って、ちょっとびっくりしたこともありました。
結局、人も歴史も、見方を変えると新しい発見に出会えるのかもしれませんね。