判断する機会|職場の教養
判断する機会
ゴミを捨てる際に用いる言葉、「分別収集」の「分別」は「ぶんべつ」と読み、種類ごとに区別や区分けすることを意味します。
一方、「分別がある」は「ふんべつ」と読み、常識的な判断に基づき、善悪や正邪を踏まえて判断することを意味します。
考えてみると私たちは分別などに基づいて、判断や決断を迫られることがあります。
イギリスで臨床神経心理学を研究するバーバラ・サハキアン氏によると、私たちは一日に約三万五千回の判断を行なっているといいます。
これには家庭や職場での判断も含まれ、その時だけでなく将来的に重要なものも含まれています。
良質な見識で判断するためには、以下の三点が重要です。
1.周囲の人や物、環境に気を配り、独善的な言動を控えること
2.時間に余裕を持ち、早めに行動すること
3.判断や行動をむやみに引き延ばさないこと
「気づいたらすぐに行動することが成功と健康の秘訣」という言葉があります。
分別のある判断を瞬時に行なうためにも、直観力を培いたいものです。今日の心がけ◆直観力を磨きましょう
職場の教養 2025年1月号
感想例①
私たちが毎日行っている判断の回数に驚きを感じました。
3万5千回という数字を聞いて、改めて人間の脳の素晴らしさを実感しました。
特に印象的だったのは、「気づいたらすぐに行動する」という部分です。
私も仕事で判断に迷うことが多いのですが、この考え方を実践すれば、意思決定のスピードが上がりそうですね。
三つの重要ポイントも、とても実用的だと感じました。
特に「時間に余裕を持つ」という点は、慌てず冷静な判断ができる秘訣だと思います。
日々の生活の中で意識して実践していけば、より良い判断ができるようになりそうです。
直観力を磨くというのは、まさに現代社会に必要なスキルだと感じました。
感想例②
3万5千回もの判断を行うというのは、逆に言えば大きなストレスを抱えているということかもしれません。
特に現代社会では、判断を求められる場面が急激に増えているように感じます。
「むやみに引き延ばさない」とありますが、慎重に検討すべき案件まで拙速に判断してしまう危険性もあるでしょう。
直観力も大切ですが、それに頼りすぎると独善的な判断に陥る可能性があります。
また、周囲への配慮と迅速な判断は、時として相反する要素になりかねません。
このバランスを取るのは、実際にはとても難しいのではないでしょうか。
感想例③
「分別」という漢字の読み方の違いから、人生の哲学について考えさせられました。
例えば、ゴミの分別のように、人生の選択肢も適切に仕分けできたら素晴らしいですよね。
でも実際の人生は、可燃ゴミと不燃ゴミのように明確には分けられません。
だからこそ、時には勇気を持って直観を信じることも必要なのかもしれません。
ちなみに、私の直観が最も冴えるのは、お腹が空いている時の昼食メニューの選択です(笑)。
人生の重要な判断も、そんな風に自然に決められたら素晴らしいですよね。
結局のところ、判断力も筋肉と同じで、日々の積み重ねで鍛えられるのかもしれません。