一汁三菜|職場の教養
和食に一汁三菜という組み合わせがあります。
現在では、ご飯、汁物、メインのおかずに、副菜二品のイメージかもしれませんが、本来、ご飯と汁物と漬物に加え、生魚を用いたなます、焼き物、煮物の三つがある献立とされています。和食の素材メーカー六社が合同で「一汁三菜ぷらす・みらいご飯」を提唱しました。
様々な栄養素がバランスよくとれる一汁三菜の和食スタイルを子供たちに知ってもらい、未来につなげていくことを目的としています。同組織では、毎月十三日を「一汁三菜の日」と制定しました。これは、日付の「十三」が「一汁三菜」の読み方に似ているという理由からです。
また、一汁三菜に加えて、「みらいご飯」と称して次のような食卓の提案をしています。
例えば、おかずの見た目がきれいな「カラフルご飯」、知恵と工夫の「スマートご飯」、家族や友人と食事を楽しむ「イベントご飯」などです。
たとえ忙しい日々の中でも、おかずのバランスを意識したり、身近な人と楽しく食事をしたりすることで、心身共に健康的な食生活を心がけたいものです。今日の心がけ◆バランスの良い食事をしましょう
職場の教養 2025年1月号
感想例①
和食の基本である一汁三菜という考え方が、現代に合わせて素敵な形で進化していることに感動しました。
特に「みらいご飯」という提案は、伝統を大切にしながらも楽しく取り入れやすい工夫が感じられて、とても共感できます。
私も毎月13日は意識して一汁三菜を心がけてみようと思いますし、この語呂合わせは覚えやすくて素晴らしいアイデアだと感じました。
カラフルご飯やイベントご飯など、見た目や楽しさを重視する発想は、子供たちにも受け入れられやすいのではないでしょうか。
栄養バランスを整えながら、家族との団らんも大切にできる和食文化は、本当に素晴らしい知恵の結晶だと実感しました。
感想例②
六社が合同で取り組むのは素晴らしいのですが、企業の販促活動の一環にしか見えない部分も正直気になりました。
毎月13日に一汁三菜を意識するのは良いですが、それ以外の日の食事がおろそかになってしまっては本末転倒ではないでしょうか。
現代の忙しい生活の中で、毎日きちんと一汁三菜を準備するのは、特に共働き家庭には大きな負担になりかねません。
「みらいご飯」という新しい提案も良いですが、本来の和食の良さが薄れてしまう可能性も感じられます。
理想は分かりますが、現実との折り合いをどうつけていくのか、もう少し具体的な提案が欲しいと感じました。
感想例③
「一汁三菜」って、実は人生の生き方にも通じる素敵な考え方なんじゃないかと思いました。
主菜という「目標」があり、それを支える副菜という「小さな習慣」があって、汁物という「潤い」があって、初めてバランスの取れた人生が送れる気がします。
毎月13日を意識するように、人生でも定期的に自分を見つめ直す日を決めておくのも良いかもしれませんね。
カラフルご飯のように人生も彩り豊かに、スマートご飯のように効率よく、イベントご飯のように時には特別な日を作る。
そう考えると、この一汁三菜の考え方は、実は現代人のライフスタイルデザインにも活かせるヒントが詰まっているんです。